2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

15年目の反省

わたしが寝ている部屋は北西の角にあるので、冬は大変に寒い。 それはもう、震えるほどに。 そこで妻が、結露防止シートなるものを買ってきてくれた。 エアーキャップ、いわゆるプチプチにのりがついている商品で、 見た目はあまりよろしくないが、効果はあ…

酒とラーメンな一日

以前勤めていた会社のOB会。 連絡が終わった段階では、11人の参加見込みだったが、 前日あたりからキャンセルが続出。 結果的に集まることができたのは6人だけだった。 この年になると、自分ひとりの都合では動けなくなる。 みんな「大人になった」ってこと…

未来派は、何だか困った運動だった。 良くも悪くも若さにあふれ、喜劇的であると同時に悲劇的だった。 先に印象派をベンチャー企業にたとえたが、未来派はさらにそれを 進めた感じである。舞台はイタリア。 未来派は、歴史上初めて自分たちの主義を宣言した…

献辞と死

翻訳された本を読むと、たいてい中表紙の次に献辞が載っていて 小さい頃からこれが好きだった。 「○○に捧ぐ」と。 この「捧ぐ」って言葉の響きが、また良かった。 今でもけして容易なことではないが、かつて本を作るには大変な 資金が必要で、パトロンなしに…

キアヌ・リーブス方式

いろいろと考えるべきこと、考えたいことがあるのだが、 そうそう頭が切り替えられるわけもない。 気持ち(というか、思考の)切り替えはけして早い方では ないと思う。 必要に迫られれば、とは要するに外的要因がある場合には 即時的に対応していけるが、自…

幹事の気概とクロニクル

昨晩外出した際に悪寒が走り、今朝はビッショリ寝汗をかいていた。 急に寒くなったせいもあるだろうが、どうやら体調が崩れかかって いるらしい。 午前中の会議では、何だか胸も痛かった。 比喩的な意味ではなく、あくまで生理的に。気管の奥が圧迫される 感…

座りっぱなしと悪寒

ひがな一日パソコンに向かって過ごす。 朝ご飯を8時くらいに食べた後、ずっと。 途中、昼と夜の食事はきちんと取り、長男を塾に迎えに行ったりと、 多少は別のことをしたものの、ほぼ丸々一日。 今もこうして日記を書いているので、かれこれ13時間以上になる…

前回は、印象派(内向重視)に対して表現主義(外向重視)が生まれた 話を書いた。 今回はキュビスムについて書いてみたい。 よく知らないことに当たる時、われわれは一元的な情報を良しとせず、 複数の情報をつきあわせようとする。 それを視覚的に行ったの…

わたしではない

ネットのニュースを見ていたら、小室哲哉に関する書籍が発売される とのこと。 それはまぁ、いいとして、著者は「KAZUKI」という人物らしい。 肩書きは「ゴッドプロデューサー」となっている。 自分と同じ名前の人は当然気になるわけで、しかも年齢が一つ違…

社会主義の記憶

DVDで『善き人のためのソナタ』を見る。 善き映画だった… というのは、あまりにも月並みな感想だな。 ともあれ、おもしろかった。 ドイツの俳優にはなじみがないので、それだけでまず新鮮。 主演のウルリッヒ・ミューエは、ケビン・スペイシーを硬派に した…

懐かしい音

昨晩、家に帰るとBS2で『ホット・ロック』という映画をやっていた。 最後の5分ほどを見られただけだったが、とても懐かしかった。 シナリオ的にはかなりB級映画チックで、特別良いわけでもないのだが、 おそらくこの作品はわたしがもっとも数多く「聞いた」…

遠くにあって思うもの

バナー広告をクリックしたら、九州国立博物館が変なグッズを 売っていて、ちょっと笑った。 「国立博物館らしからぬ」と思ったり、「いや、最近の美術館・ 博物館をまじめに運営しようとすると、こうなるのかな?」と 思ったり。 とりたてて買おうとは思わな…

先週からの続きで、印象派に対して表現主義が出てきた話を 書いてみたい。 そもそも近代以降の美術がわかりにくい理由は、新しい美学が 先行するものの否定として立ちあらわれることにある(と思う)。 要するに「何をそんなに怒っているの?」と。 その「何…

緯度の差

昨日とは一転。すがすがしい天気である。 天気が良いだけで、人の心持ちは8%くらいアップ すると思う。 とはいえ、一日中ビルの中にいる身としては、何を どうすることもない。 会議が終わってふと外を見れば、すでにうっすらと 暗くなっていた。 何ともも…

「研究」というバトン

雨がシトシト。天気がよろしくない。 よって、次男とやるはずだったキャッチボールは来週へ持ち越し。 図書館への返却日も迫っているため、頑張って『実体への旅』を 読み進めた。夜中までかかって何とか読了。 とはいえ、あまりに博覧強記過ぎて、ちょっと…

片付けと志

部屋の片付け。 と言っても、自慢ではないが、日頃からわたしの部屋は よく片付いている。 掃除は好きではないので、潔癖性というわけではない。 あくまでも「片付け」好き。 納まるべきところにものが納まっていることを、大変に 気持ちが良いと思う性質で…

表現主義と浣腸

印象派(Impressionism)に対して表現主義(Expressionism)が 出てきた話を書こうかと思ったが、もう三日もまじめな話を書いた ので、ちょっと飽きてしまった…。 というわけで、その話はまた来週。 逆に、思いっきりくだらない話を書いてバランスを取りたい…

印象派は人気の高い美術運動である。 画家たちは、それまでの暗く重苦しい宗教絵画の世界から抜け出し、 陽光にきらめく風景や楽しげに集う人たちを描いた。 中でもモネは、経済的にも大成功をおさめ、その晩年を満ち足りた ものにした。 ただし、印象派の全…

切り抜きと消費

日本の雑誌には切り抜き写真が多い。 人物や洋服の写真から背景を取りのぞいて配置する手法だが、 外国の雑誌ではそれほどまでは使われない。面倒くさいしね。 日本独特のヴィジュアル文化と言える。 切り抜き写真という島のまわりを文字がたゆたう風情は、…

死体と新品

一々書いていなかったが、朝起きて運動するという習慣はすっかり すたれていて、最近は惰眠をむさぼってしまっている。 「それじゃぁ、いかん」と、ここのところ早起きしようと努力して いるが、いっかな布団から抜けだせない。 これからの季節は、ますます…

味覚の老若

玉子屋のお弁当が「松茸ごはん」だった。 うす〜いながらも、1枚、松茸自体ものっていた。 もちろんそれほど高い種類ではないはずだが、その心意気というか 企業努力にちょっと感動。 430円という単価の中で、よくぞやりくりしている。 まぁ、ことさら松茸が…

水泳と野球

水泳を習っている次男の進級テストでスイミングクラブへ。 クロールで25m。 で、合格したら、グローブを買ってやる約束をした。 うちには使い古した大人用のグローブしかないため、 「自分サイズのものが欲しい」とのこと。 一緒に遊ぶ友達が、自分用のグロ…

ジブリの裏で

野戦之月海筆子(yasennotsukihabiz)『阿Q転生』を見るために 井の頭公演へ。ジブリ美術館の真裏の広場。 わが家からそこまでは、キッカリ1時間半だった。 最近には珍しい、ちょっとした遠出である。 さて、野戦之月の芝居を見るのは初めてだったが、その前…

好きなシーン

たくさんの映画の中に、いくつかのお気に入りシーンがある。 まずは『ショーシャンクの空に』。 主人公が同僚(一緒に服役する連中を、彼はそう呼んだ)に ビールをふるまうシーンが好きだった。 看守を助けた見返りにビールをおごらせるのだが、主人公自身…

マイクを使わないカラオケ

以前勤めていた会社の同僚、立野くんと水谷くんと飲む。 近況報告やら時事ネタやら。 健康方面の話題が増えたのは年齢に見合ったことだろう。 ともあれ、楽しく談笑。 いつしか話題は「ラジオの方がテレビより楽しい」になり 「やっぱりAMだよね」。 そして…

見えない影響

ニュース欄に「富野由悠季」の文字が見えたので、思わずクリック。 すると、インタビューというか独演というか、富野節炸裂の談話が掲載 されていた。 言いたい放題な感じで、正しいクソ爺ぃっぷりである。 ヴィジュアル的にもそんな感じ。 確か、宮崎駿も「…

狂躁と安寧

小室哲哉が逮捕された。 誤解を恐れずに言うと、それは何だかホッとするニュースだった。 別段わたしは小室哲哉に対して特別な感情はない。 嫉妬のかけらもないと言えば嘘になるだろうが、獲得した金銭は その才能に見合っていたと思う。 ただ、もはや他人が…

『ダメージ』と『阿Q転生』

先週借りたDVDに『ダメージ』というアメリカン・ドラマの1話が まるまる入っていた。 一見お徳なようだが、気になるところで終わるため、 「続きが見たいでしょ。だったら借りてね」という宣伝目的。 ちなみに、シーズン1は13話らしい。 わたしはそういう商…

実体への「長い」旅

バーバラ・M・スタフォードの『実体への旅』を読んでいるのだが、 手強い本で四苦八苦している。 以前、友人・南くんが「なかなか進まない」旨をブログに書いていて 「そうなのかなぁ」と思っていたら、確かにそうだった。 B5版に目一杯の文章は、四六版の1.…

予防接種と焼き芋

朝、次男を連れて病院へ。 インフルエンザの予防接種である。 長男はすでに済ませているため、「次男を連れて行って欲しい」との妻の要望。 小さな病院で、気さくな先生。さくっと済ませて帰宅した。 その間、妻は長男と外出していたので、お昼のタイミング…