『ダメージ』と『阿Q転生』

先週借りたDVDに『ダメージ』というアメリカン・ドラマの1話が
まるまる入っていた。
一見お徳なようだが、気になるところで終わるため、
「続きが見たいでしょ。だったら借りてね」という宣伝目的。
ちなみに、シーズン1は13話らしい。
わたしはそういう商売の仕方そのものに興醒めしてしまう方なので、
普段その手のフックにはほとんど反応しない。
ただ、この『ダメージ』はけっこうおもしろそうだったので、妻に
話をしてみたところ、ケーブルテレビで借りて見ているという。
流石である。
そのあたりの志向は、妻とわたしで正反対。
彼女は昨今話題のドラマにはほとんど目を通している。
で、何話が見られるのか聞いたところ、今借りているのは「第6話」
とのこと。
何とも中途半端な…。
ともあれ、「見られるものは見られる時に」と思い、6話を観賞する。
結局、何だか進んでいるような、いないような展開にイラッとして
しまい、その後ネットで最終話まであらすじを読んでしまった。
おもしろいと言えばおもしろいのだが、どうも商売っ気が強いもの
には肌があわない。
一方、フリンジカルチャーさんから直接メールをいただいたことも
あり、来週末公演の『ヤポニアオペレッタ阿Q転生』に予約を入れた。
久しぶりの(本当に久しぶりの)桜井大造さんの芝居である。
桜井大造さんのインパクトがいかにすごいかは、川上未映子さんの
ブログ「純粋悲性批判」を参照されたし。
こちらはもう、さかしらな商売など吹っ飛ばす「魂」の芝居である!