片付けと志

部屋の片付け。
と言っても、自慢ではないが、日頃からわたしの部屋は
よく片付いている。
掃除は好きではないので、潔癖性というわけではない。
あくまでも「片付け」好き。
納まるべきところにものが納まっていることを、大変に
気持ちが良いと思う性質である。
それはたぶん、幼少の頃にジグソーパズルが好きだった
ことに由来しているのだと思う。
というわけで、正確に言えば、新しい作品の置き場を準備
するために、納まっているものを動かした次第。
マンション関係の理事会記録など、念のため取っておいた
ものを捨て、何冊かの本を実家に送ることにした。
自分で読み返すこともほとんどないし、息子たちがいつか
読む可能性もけして高くはない本たち。
かと言って、捨てたり売ったりすることも何だかできない。
一昨日の話ではないが、購入したものによって自己が規定
される、本はその際たるもののような気がする。
ただ、自分が死んだらそうした本も二足三文で売られるの
だろうし、面倒くさければ軽く捨てられたりするはず。
そう思うと、ヘタに手間をかけさせるよりは、自分で処分
してしまった方がいい。
それを始めるにはまだちょっと(いや、随分かな)早いが、
自分が死ぬ時に向かってまわりのモノを減らしていけると
いいなぁ、と思う。
最後は「座って半畳、寝て一畳」みたいな感じで。
本宮ひろ志の世界である。