雨につられて雪を思う

ここ何週間か、よく雨が降っている気がする。
それほど極端に続いているわけでもないはずだが、
印象として「今日も雨か…」と思った記憶が多い。
一方、雪になる気配はまだない。
いや「まだ」ということでもないのかな?
確か、ニュースで「雪が積もらないのでスキー場が
困っている」と言っていたような。
わたし自身はウィンタースポーツに縁がないので、
ことさらそれに関して心を動かされはしないが、
どこかでションボリしている人がいると思うと、
何となく気にかかる。
スキーを楽しみにしている人の話はよく聞くから。
一方、わたし自身の楽しみはと言えば、もっぱら
インドア的である。
部屋の中で、そこにはない何かを思い浮かべる
ことが、好きなようだ。
たとえば、今ここにはない「雪」についてとか、
その雪がないことにションボリする「誰か」とか。
だから、今は妙に楽しくなっている。
逃避的? でもあるのだろうが、よく言えば
見えないものの方が好きなのかも知れない。
だから、隠すことが好きなのだろうし。
畢竟、それが「マイナー」ってことなのだろう。