集団性と個性

DVDで『がんばっていきまっしょい』を見る。
思っていた感じとはちょっと違ったが、なかなかおもしろい
映画だった。
田中麗奈のちょっと突っ張ったかわいらしさが良い。
役が顎のラインに合っていた。
また、5人一組のボート競技自体が魅力的。
合宿とか楽しそうだったし。
個人が突出をするのではなく、一艇のボートという固まりが
水面を滑走する様は、球技などにはない健全さが感じられた。
なるほどぉ。
一方、知人に薦められて読み始めた、
ルワンダ中央銀行総裁日記』が大変おもしろい。
まだ60ページほどを読んだだけだが、著者である服部さんの
知性と志の高さに、すでにして感動気味。
こちらは、逆に個性の魅力と言えるだろう。
個性を滅却する集団性の魅力と、困難を乗り越えていく個性の
魅力。
どちらがを選ぶ必要はなく、どちらも楽しめば良いと思う。
それはまるで、ポストモダンの風景である。