視覚だけで覚える

今日は江戸川乱歩の誕生日ということで、Googleのロゴも
そんな風になっている。
ただ、個人的には江戸川乱歩にはあまり馴染みがない。
「少年探偵団(BD7)」というテレビ番組は好きだったが、
小説はほとんど読んでいなかったから。
ちょっと恐そうだったしね。
ポプラ社のシリーズがあったと思うが、そのシリーズでは
もっぱらルブランのルパンを追いかけていた。
小学校5・6年の時で、おりからのルパン三世熱も重なって
けっこう入れ込んでいた。
それが読書にのめり込むきっかけでもあった。
一方、ホームズにもさして食指が動かなかった。
独特の暗さになじめず、ルパンの溌溂さの方が好みだった
のである。
そう言えば、どの話だったか忘れてしまったが、ルパンが
漢字を覚えるシーンにいたく感動したことを思い出した。
怪しい人物を追って中華街のような所に迷い込んだルパンは、
その人物が入っていった店の看板を視覚的に覚えてしまう。
特に漢字を学習したわけではないから、読み方も規則も全く
分からない。
よって、ただただ視覚的な記号として丸ごと覚えてしまうの
だが、それって凄いことだよなぁ、と。
言語と切り離された記憶というのは、ちょっとイメージが
難しい。
それはまるで、頭の中で写真を撮ってしまうことのよう。
視覚的に「焼きつける」のである。