力と命令

午前中、川崎まで買い物に出かけた。
というか、正しくは先々買いたいものの下調べである。
木製のスプーンに始まり、竹串、耳栓、小銭入れ、ラジオ、
スープ、ピザ、豚の背骨、文庫に新書に語学教本…。
で、結局何も買わずに帰宅。
本当に下調べだけで終わってしまった。
基本的に、買い物はあまり好きではないのである。
そんな中で、気になったのは本屋の新書売場。
何とか力というネーミングは、もうそろそろいいんじゃない
だろか、と。
あと、やたらに命令口調なタイトルが多いのも気になった。
「これこれしろ!」だの「するな!」だの、大きなお世話
である。
正直に言うと、わたしは本は好きだが、本屋があまり好き
ではない。
特に、大きな本屋さん。
うずたかく積まれた新刊の山を見ていると、言葉の叩き売り
という感じがしてしまうし、商売として考えても、何しろ
モノとお客さんのマッチングがあまりにも盲撃ちでクラク
してしまうのである。
よって、最近はもっぱらネットショップを利用している次第。
乱立するポップで、肝心の書籍自体が見えなくなっている
なんてのも、どうかと思った。
要するに、本屋全体が殺伐としていて、あんまり楽しい場所
ではなくなっている気がするのだ。
どうしたら、書店をもっと心和む場所にできるのか。
仕事がら「さぁ、それを調べるのも君の仕事じゃないのかね」
と言われてしまう可能性もあり、そうなると「うぐぐっ…」と
うなるしかない。
それはまるで『カリオストロの城』のようである。
って、そのまんまか…。