晴れた空と静かな駅

台風である。
家を出る時にはちょうど雨がやんだので、駅まで傘を
さす必要がなかったのは良かった。
しかも、すぐに電車が来て、以降しばらく後続は来ない
とのアナウンス。
幸運続きだった… が、そこまで。
川崎駅に到着すると、都内のJR全線が完全にストップ
した旨伝えられた。
京浜急行線での振り替え輸送があるとのことだったが、
ものすごい数の人がそちらに向かっていくのを見ると、
とてもついていく気にはなれず。
一方、南武線も動かなくなったので、引き返すことも
できなくなった。
まぁ、仕方がないか、と腹をくくりベンチで一休み。
そのうちにホームからはドンドン人がいなくなって
いった。
改札をシャットアウトして、新しいお客を増やさない
ようにしていたのである。
グッジョブ!>JR
おかげで最終的には、電車の中に座っている人以外、
ごくごく小数の人しかいなくなった。
途中で座席が空いたので、わたしも電車の中に移動。
その状態で1時間半ほど過ごした。
ほとんどの人が眠っているような感じだったので、
駅全体がびっくりするくらい静まり返っていた。
やがて空が晴れると、何とも不思議な空気感。
風が強いので、雲の流れも早い。
川崎駅が日中これほど静かだったことはかつてない
のではないだろうか。
それはまるで廃虚のような…。
結局、正味3時間でダイヤは復旧し、出勤。
台風一過の街は妙にあっけらかんとしていた。