商売って大変

天気もほど良く、子供たちも宿題で遊べないとの話なので、
一人で散歩に出かけた。
目的地のないウォーキングは苦手なため、DVDのレンタル・
ショップを折り返し地点に設定。
オンライン・レンタルを使うようになってから、とんと足が
遠のいてしまったが、会員証はいまだ有効である。
おもしろそうな作品があれば、借りるも良しと。
普段は車で行くところ、遠回りをすれば片道1時間程度歩く
ことになるので、距離的にもちょうど良い。
しかし、実際にお店に入ってみて、あらためて気になった
ことがあった。
音楽がうるさいのである。
ガンガンにかかっているわけではない。
ごく常識的な音量ではあるが、J-POP系の鼻につく歌詞が
勝手に耳に入ってくるのが不快…。
というか、映画選びに集中できない。
確かに、以前からそのことは気になっていた。
が、今日は1時間ほど歩いて来たので若干疲れていたのと
そこで借りる必要が極めて低いことが、耳障り感を加速
させたのだと思う。
結局、5分もしないで店を出てしまった。
で、それって、商売の問題としてけっこう大事なことでは
ないかと思った。
いや、商売っ気の薄いわたしが何かを偉そうに言えるわけ
でもないが、そのお店のサービス自体は何にも変わって
いないのに、お客側の状態と競争相手の出現によって、
もはや居ることすら疎ましく思われるという。
少し前に、一風堂経営者のインタビューを読んだのだが、
正にそのことが書いてあった。
「変わらないために変わり続ける」。
それはまるで、文化の伝承問題のようである。