活字メディアの変革期

東浩紀の『存在論的、郵便的』を読み始めた。
かねてから読んでみたいと思っていた本である。
一方、オンライン・レンタルからは『河童のクゥと夏休み』と
jackass number two the movie 限界越えノーカット版』が
届いていた。
これもまた、(オンライン・レンタルは見たいものを登録して
おくシステムだから、当然)見たいと思っていた映画である。
雑多な感じ。
中で期待しているのは、『jackass number two』である。
相当おバカな映画らしい。
ちなみに、先週見たのは『クライマーズ・ハイ』と、古谷一行
金田一耕助を演じたテレビ版の『本陣殺人事件』。
読んでいた本は伊藤守の『コーチング・マネージメント』だった。
流行りも廃りも関係ない感じである。
しかし、もしほとんどの人が流行というものから外れて、自分の
好きな作品だけを享受し始めたら、世の中は大変なことになると
思う。
メーカーは大きな投資をやりにくくなくなるし、流通機構も根本
的な変革を迫られるはず。
が、Googleが作り出そうとしているのは、結局のところそうした
世界なのかも知れない。
デジタルデータでストックし、必要な時にオンデマンド印刷する
という。
とはいえ、アメリカ司法省はそれに対し、独占禁止法に抵触する
可能性が高いと言っている。
一体どうなることやら。
いずれにせよ、これから5年くらいで、活字を巡る環境は大きく
変化すると思う。
それはまるで、グーテンベルグ印刷機を発明した時のように。
とは、少し大げさな言い方だが、デジタル・デバイスの興隆が
あるならば、それくらい大きな変化になっていくはずである。