自分でハードルを上げる

ブログを書き始めたのが、2004年の9月1日。
それまで日記というものをつけたことがなかったので、
「続けられるかな?」と思っていたが、始めてみると
意外に大丈夫だった。
結果、瞬く間に時は過ぎ、かれこれ6年目に突入した。
ブログを書く理由は大きく3つある。
一つ目は、精神的な慰撫。
およそ全ての表現行為の根底には、自らの存在に対する
不安があり、それを再確認したいという欲求が横たわる。
わたしの場合も、それがないはずはない。
日記の意味だけなら、何も公開する必要はないのだから。
二つ目は、もっと実利的な理由である。
読んでくださっている方のほとんどが知り合いなので、
近況報告のような役割を果たしている。
久しぶりに会っても「最近○○なんだってねぇ」と話が
早い。
せっかちなわたしにとって、これは大変嬉しい機能なの
である。
そして三つ目は、意識の鍛練。
代わり映えのしない毎日であっても、日々身体は衰え、
逆に頭は何かを思いついている(はず)だから、何かを
書くことはできるだろう、と。
まぁ、それが大した内容でないことはご覧の通りである。
が、昨日の最後に「たとえ」を書いてみて、ふと思った。
あぁ、これは新しい鍛練になる、と。
「あれとこれは違う」ではなく「あれとこれは似ている」
という符合の喜びこそ、われら高山学派の旗印。
最初はうまく行かないだろうが、ひとまずこれをやって
みたい。
というわけで、これからしばらくブログの最後の一文は
「それはまるで…」で始まります。
自分でハードルを上げて、軽く緊張している。
それはまるで、激辛カレーを初めて注文して待っている
時のようである。