期待する?

今回の選挙はどの政党に入れようか、最後まで迷った。
ちなみに、前回のいわゆる郵政選挙では、ほとんど迷う
ことはなかった。
いろいろな問題を丁寧に扱ってこその政治なのに、
それを「郵政民営化か否か」だけの単純な論争に持って
いった小泉純一郎がまるで信用ならなかったから。
そもそも「自民党をぶっ潰す」と言いながら、森派から
出ない点が胡散臭かったし、イラク戦争への支持も許し
難い所行だった。
そんなわけで、前回の選挙ではハッキリと反自民という
立場を取れたわけだが、それだけに結果には思いきり
打ちのめされた。
前年にはブッシュも再選していたし、個人的には人生の
中で最も政治不信の高まった(というか、みんなその
選択で大丈夫かよ…と思った)頃だった。
一方、今回の選挙では、それほど自民に反発を覚えては
いなかった。
むしろ民主が大勝するとなると、何だかそれはそれで
危うい気もした。
が、結果的には、それでも票は民主党に入れた。
終始一環してマイノリティ側にいるというのは、それは
それでわたしらしいスタンスではあるのだが、今回に
関しては票を入れた責を大勢側で負うべきだと考えた。
それは、前回選挙に関する意地だったのかも知れない。
まぁ、そういうものを振りかざすと、往々にしてロクな
ことにならないわけだが…。
それはそうと、マスコミが安倍晋三以降の首相を執拗に
叩いたのは、前回選挙で小泉を持ち上げたことへの罪悪
感からだったのではないだろうか。
もちろんもっと陰湿なはかりごとが絡んでいるのかも
知れないが、現場のメンタリティとしては「自民党
勝たせてしまった」という負い目のような心理が働いて
いた気がする。
そういう意味では、政治もそうだが、マスコミも少しは
変わるのかな?
「良くなってくれたらいいな」という期待度は、そこ
実は同じくらいだったりするのである。