窓と眠りの関係

このところ妙に睡眠時間が長くなってしまっているのは、
窓を開けて寝ているせいではないかと思った。
クーラーをかけっぱなしで寝るのは、健康的にも精神的にも
(=もったいないという後ろめたさが)よろしくないので
窓を開けて寝ているわけだが、そうすると近所のいろいろな
音が耳に入ってくる。
どうやら、それで眠りが浅いようなのだ。
わたしは音楽的な感覚は人に誇れるほどではないが、音自体
には敏感である。
たとえば、近所の家の目覚まし時計でよく目が覚める。
中には、なかなか音を止めない人もいて、大変もどかしい
思いすらする。
そして、そうした反応は朝に限ったことではない。
夜中でも、まわりで物音がすれば、ビクンとしてしまう。
それはちょっとおもしろいくらいだと、妻も言っていた。
で、若い時には、少々寝不足でも無理が効いていたところ、
体力の低下とともに眠りの浅さが応えるようになってきた。
よって、時間が長くなっているのではないかと思う。
たとえばどこかで大きな音が起きれば、空気の微細な振動は
かなり遠くにまで広がるはず。
だとすれば、街の空気は波紋が打ち消し合うような状態で、
常に揺れていることになる。
畢竟、窓を締め切って寝るのは、潜水艦に似ているのかも
知れない。