親子の映画

巷では『グラン・トリノ』が話題になっているが、すっかり映画館
から足が遠のいてしまっているわたしは、イーストウッドの昔の
映画に走っている。
本日届いたのは『Honkeytonk Man』。
全体としては少し乗り切れないテンポではあったのだが、何だか
懐かしい感じのする映画だった。
というか、1982年製作ということだから、かれこれ四半世紀前の
映像である。
懐かしいのも当然か。
その距離感はいい感じだった。
そして、甥っ子役で出ているのが、イーストウッドの実の息子と
いう点は、この映画をちょっと特別なものにしていると思う。
車の運転や酒や女を教える、不良の伯父。
それは映画の中のフィクションでありつつ、監督兼主役である
ところのイーストウッドの本音だったような気がする。
その意味では、大変贅沢な家族サービスとも言える。
そういうの、意外に嫌いではないのである。