侍女たちの喜び

侍女たちの考古学』が完成した。
2週間ほど前に触れた、もう一つのブログページのコンテンツである。
HTMLを覚えた頃から「いつかは作って、サイトに載せたい」と
思っていた内容。
なので、その頃からすると、かれこれ10年くらいになる。
原案の論文を書いてからだと、18年くらいだろうか。
ちょっとした感慨がある。
その間、実際にプラド美術館を訪れ、実物を見てきたりもした。
使っている画像は、その時購入したマチエール付ポスターを撮影
したものである。
意外に本格的なのだ。
「焦らず、とはいえ、諦めず」と。
その態度は、「遅れ」ということに価値を見いだした、マルセル・
デュシャンへのオマージュでもある。
わたしは大変にせっかちなので、基本的には「速い」ものが好き。
だが、それが病いであることの自覚もある。
消し費やす営みの快感は近代の宿痾であり、それはほとんどの
場合スピードを伴う。
ゆっくりとした再生。
それが消費の対極であるだろう。
ボチボチと生きていこう、と思っている。