ヨーロッパのマンガ

ユーロマンガ Vol.2』を購入。
最近は、欲しいことがハッキリしている本は7&Yで買う。
amazonでも同じようなものだが、どうもそっちは気が
進まないのである。
さて、2号。
今回は『BLACKSAD』が表紙を飾っている。
続きが気になっていたので、本編の方も楽しく読了。
一方、ニコラ・ド・クレシーの絵はやっぱり素晴らしい。
色といい、マチエールといい、ひとコマひとコマが絵画の
ようである。
また、巻末の記事ではメビウスエンキ・ビラルが取り
上げられていた。
もはや伝説的な巨匠たち。
思えば、最初にメビウスの絵を見たのは四半世紀ほど前、
スターログ』というSF雑誌だった。
つまり、その頃からバンド・デシネは日本に紹介されて
いるにはいたのだが、なかなか定着していかなかった。
何しろ全編カラーなので、どうしても値段が高くなって
しまうのだ。
DTPの発達と、そのDTP作業を自分でこなしてしまう
企画人フレデリック・トゥルモンドさんの熱意と知性が
(さらにはBD研究会諸氏の卓越したフランス語能力が)
なければ、到底発売されない漫画雑誌である。
出版ということの原点がそこにはある気がする。