熱風と出汁

仙台の碩学・南くんが、「内田樹さんの文章が載っていますよ」
という理由で、ジブリの小冊子『熱風』を送ってくれた。
おそらくこの小冊子が印刷されたのは東京だと思う。
で、奥付を見れば、会社の近くにある図書印刷だった。
一旦仙台に運ばれたモノが、奇麗な弧を描いて戻ってきた感じ。
ブーメランのようでおもしろい。
内田樹さんの文章は、これはもう、ブログで見慣れた論調で、
「日本人が見なれないものを受け入れられなくなっていること」
について書かれていた。
高山宏さんもそうだが、同じような話を同じような材料で調理
しながら、それでいて常に新鮮に(とは、楽しく読めるように)
できるのは、一種の名人芸だと思う。
まぁ、そのあたりがはまらない人には「マンネリ感」も強いの
かも知れないが、好きな人間にとっては独特の快感がある。
道場六三郎の「命の出汁」みたいな感じかな?
いや、そっちは食してみたことないですが。
ともあれ、何よりもまず、南くんの心遣いがうれしい。
>南くん 今度上京の際には『アフレコ』をやりましょう。