眠り考

以前にも書いたことだが、わたしはお昼休みに10〜15分昼寝をする。
これがまた見事に寝られるのである。
ほとんど「落ちる」という感覚に近い。
で、イヤフォン(ヘッドフォンではない!)でポッドキャストを聞き
ながらウトウトするのだが、そのシステムが良いのは「聞いた内容を
覚えていないこと」によって、睡眠が実感できる点である。
そう言えば、幼少の頃の母親ギャグに
「寝たら『寝た』って言ってね」
というのがあった。
睡眠と意識のギャップである。
「寝るのが好き」というのも、寝入りばなと起き抜けのまどろみが
良いのであって、熟睡期間自体に快感はないはず。
熟睡したかどうかは、目覚めの良さとか体調によって感知される。
その因果関係は何だかちょっと世知辛い。
一方、炬燵の中でのうたた寝なんてのは、身体には悪いが、麻薬的な
魅力を持っている。
あと、初夏の窓辺での昼寝とか。
電車に揺られて眠るのも気持ちが良い。
トムとジェリー』などに出てくる、「ハンモックの昼寝」という
のにも憧れたが、これは実際にやってみるとさほどではなかった。
ハンモックで寝るには、それなりの熟練が必要である。
まぁ、きちんとした布団で眠れるだけで実はかなり幸せなのだ、と。
そんな風にも思う昨今。
そこに湯タンポがあるのは、白米においしい漬け物が添えられて
いる感じだ。