便利さへの抗い

天元突破 グレンラガン』を見たいのだが、残念ながら馴染みの
レンタルショップには入っていないのである。
で、「宅配レンタルを使ってみようかな」と思いつつ、今一つ
踏ん切りがつかないでいる。
理由は二つ。
一つ目の理由は、その種のサービスを提供している会社としては、
TSUTAYA DISCASが良さそうなのだが、これまた残念なことに
TSUTAYAがあまり好きではないのである。
佐藤可士和がらみの話を知って以来…。
二つ目の理由は、サービスの内容がどこも「8枚/1カ月固定料金」
という形式であること。
こういう形式を取られると、しぶちんなわたしは恐らくキッチリ
8枚づつ借りていくはずである。
となると、1ヶ月につき約16時間を映画に取られることになる。
そこに引っ掛かってしまうのである。
もともと映画は好きだから、それ自体が苦になるわけではない。
若い時には、8本続けて映画を(映画館で)見るなんてことも
したくらいだし。
「いっそ、8枚まとめて送ってこいよ」とすら思う。
それに、実際の生活では、ダラダラしている時間は16時間を優に
越えるから、映画を見るのはむしろ有効的とすら言える。
が、「システムの整備による、欲望の義務化」は、わたしが最も
カチンと来ることなのである。
「無くても済む」はずのものを「当たり前」にするのは良くない。
それによって押し込められる無意識の中にこそ、人生の機微は
あるはずだから。