身近な不思議

昨年の冬あたりから、湯タンポを愛用している。
電気アンカは「低温火傷をする」と言われたことがあり、
そんな風になったことがないにも関わらず、いかにも
なりそうで気持ちが悪い。
その点、湯タンポはいたって長閑である。
ふとんに入れた時以上に温度が上がることはないから。
が、何だか不思議なものでもある。
電気アンカがずっとエネルギーを消費し続けるのに対し、
湯タンポは一度溜めたエネルギーをゆるやかに使うだけ。
その割には、暖かさの持続が何だか尋常でない気がする
のである。
そう言えば、昨日の朝、ふとんから出した湯タンポが
「フツフツ」と小さな音を立てていた。
擬音なので表現が難しいが、何かモールス信号っぽい
感じの音。
で、それ自体としては別段どうということはないのだが、
お昼になっても夕方になっても、その音が出ていて
ちょっと気味が悪かった。
音だって何らかのエネルギーを使っているわけだから、
その持続も不思議。
一体、湯タンポとは何なのだろう?