何で残す?

ちょっとした話題になっているソニーのプロモーション企画
Cam with me』を見てみる。
なるほど。
大変によくできたコンテンツである。
イデアも素晴らしいが、それを実に丁寧に作りこんである。
思わず、「ハンディカム、買っちゃおうかな…」とすら思った。
が、そこはそれ、天の邪鬼なわたしのことである。
「あなたは、これだけあったシーンの中で、こんなにも取り
 漏らしています」
的な展開になった時点で一気に冷めた。
「あっ、そういうこと言うんだったら、いらない」と。
どうも、宣伝というヤツが苦手である。
もとより、このところ記録媒体というものに、どうも猜疑的に
なっている。
しぶちんなわが家はいまだに8mmビデオを使っているのだが、
それが壊れたら次はたぶんDVDかHDタイプのものを買うだろう。
が、だとすれば、これまで撮った8mmビデオテープは何で再生
するのか?
ダビングマシンを買うか、業者に頼むかしてDVDに焼く?
しかし、DVDだっていつかは同じ運命をたどるのではないか?
子供の動画をあらためて見たいと思うのが20年くらい先だと
して、その時にDVDはメジャーな媒体ではないはず。
それまでに、一体何回のメディア移行が必要なのか?
結局、だったら紙焼き写真でいいんじゃないの…と思う昨今
なのである。
時間をパッケージングして残していくことに、そもそも無理が
あるのかも知れない。