見たことのない過去

久しぶりに晩酌。
帰省の際に妹がくれた赤ワインがあったので、一本を一人でゴクリ。
ちょっともの足りなかったので、ビールを一缶追加した。
回数は減っているが、飲むとなれば相変わらずである。
さて、何の話からか、次男が「お兄ちゃんの昔のビデオを見たい」
と言い出した。
で、CDに焼いてあるものを引っぱり出して、二人で観賞。
いや、別段長男に何かあったわけではないのだが、彼の言動が
おもしろいという話からの展開である。
それにしても、昔の映像をあらためて見る機会というのは、そう
あるものでもない。
撮影しながら、「これ見ることがあるのかなぁ」と思ったりする
こともしばしばである。
彼らの結婚式の際に編集するとか。
おそらくそんなことではないだろうか、と。
いずれにせよ、(次男にとって)年上の人間の幼い頃の映像という
のは珍しいものである。
極端に言えば、そうした経験をこれまで人類は持っていなかった。
一般の人間が、年長者の幼い日常を垣間見られるようになったのは、
ここ20年くらいの話ではないだろうか。
昔、『宇宙戦艦ヤマト』を見ながら、「彼らは本当は俺たちより
年下ってことになるんだよなぁ」と思ったが、ちょうどそれの
裏返しのような感じである。