信頼と名言

P.F.ドラッカーの信望者は多い。
ネットで検索をかけても、名言集のサイトがたくさん出てくる。
で、確かにその言葉は、深い洞察力と卓越した英知に裏打ちされて
いる。読めば納得もする。
ただ、わたしはどうも今ひとつなじめないのである。
内容に異論はないのだが、物言いのようなところ。
たとえば同じく名言集の多い人に松下幸之助さんがいるが、そちらは
ずっと自然に身体に入ってくれる。
両者の違いを敢えて言えば、「頭を下げる感じ」ではないかと思う。
いわゆる、おじぎである。
ドラッカーさんについて、人となりを知っているわけではないし、
翻訳された警句であるが故に、ドライに感じてしまう可能性は高い。
その意味で、けして嫌がっているわけではない。
ただ、「こけたら立ちなはれ」と言われる方が、やっぱり嬉しい。
さて、ビジネスについての信頼について書くはずだったが、名言集の
話になってしまった。
というわけで、信頼にまつわる名言を。
敬愛する平川克美さんは、ビジネスとは「商品を渡して代金を貰い、
同時に誠意を渡して信頼を貰うという2重の交換」だと言われた。
こんなことを言ってくれる人がいるのだから、今の日本も捨てたもの
ではない。
そして、本日のブログでは、当の平川さんが「捨てたものじゃない」
話をされている。
お昼休みに読みながら、ちょっとウルッときてしまった。
師にも師がある。それは、信頼の連鎖と言えるだろう。