スピードと翻訳

良いか悪いかは別にして、ビジネスのエッセンスはスピードだと思う。
一定時間内にどれだけの仕事を行うことができるか?
別の言葉を使えば「密度」。
飲食業会の「回転率」という言い方もわかりやすい。
と、そっちの方は比較的自然に腑に落ちるのだが、今ひとつどう考えて
良いのか、よくわからない命題がある。
いや、自分で立てておいて、勝手に悩んでいるだけなのだが…。
それは、「ビジネスのエッセンスは翻訳である」という考え方。
あるいは「関数」と言ってもいい。
スピードにせよ、翻訳にせよ、移動に関わっている点はわかりやすい。
畢竟、商売は何かの移動によって成り立つ。
そして、スピードは「速く移動する」ってこと。
一方、翻訳の方は「遠くに移動する」ことだろうか?
広島弁から岡山弁への移し替えでは商売にならないが、英語であれば
立派に翻訳料がいただける。
翻訳は、異なる領域同士を結ぶ営みだと言っても良い。
言葉を絵にするのだって、気持ちを音楽にするのだって、ネタを料理に
するのだって、敢えて言えば「翻訳」である。
で、速く移動すれば、遠くにもいける。
あるいは、速く移動できれば、安くできる。
だから、「早い、安い、うまい」のうち、早いと安いはかなり近い。
じゃぁ、うまいは? それが翻訳?
ってなことをグルグル考えているのだが、どうもスッキリとしない。
いずれにせよ、取り引きにおいて一番大切なのは信頼だと思う。
その話はまた明晩。