小泉について思うこと

昨晩は「いずれまた」と書いたが、乗りかかった船なので小泉純一郎
ついて書いておきたい。
とは言っても、余人が知らぬ情報をわたしが持っているわけではなく、
あくまで一般的に流されたニュースや映像からの判断/印象である。
よって、異なる意見を持つ方も当然いらっしゃると思う。
いずれにせよ、わたしにとって小泉純一郎は、「違和感」の人だった。
正直に言えば、当初から嫌いだったわけでないし、今でもひとりの人間
(というか、おっさん)的には、ある種の魅力も感じる。
が、どうも言うこととやることがチグハグ過ぎるのである。
一番最初にそれを感じたのは、総裁選に出馬し、「自民党をぶっ潰す」
と言っていた時。でも、森派なんだぁ…と。
そして、何故あれほど靖国参拝にこだわるのか分からなかったのだが、
中国を怒らせることで、「アメリカとの関係をアピールしたい」という
田中宇さんの分析を読んだ時、いろんな違和感に合点がいった。
・何故、英米寄りの外務省と田中真紀子が争った時、前者を取ったのか
・何故、あの無茶苦茶なイラク戦争に進んで協力したのか
・何故、キャンプデービッドに招かれてあれほどはしゃいでいたのか
・何故、郵政民営化外資の参入がセットで語られるのか 等々
靖国の英霊にこだわるから、てっきり右寄りなのかと思っていたら、
竹中平蔵と一緒になってアメリカの年次改革要望書を丸飲みするくらい
アメリカ(の支配者層)寄りだったってことなのね。
だから、靖国に「行ってほしくない」ではなく、「来てほしくない」と
考えるべきだったんだなぁ、と。
直近の残念な話は、選挙基盤を次男に譲ること。国民に自助と自律を
求めながら、わが家は世襲か…。
わが子がかわいいと思う心情や良し。ただ、その延長線上で国のことを
考えてくれていたら良かったのになぁ。