箸と自戒

玉子屋のお弁当には割り箸がついてくるのだが、わたしはそれを
もらわず、マイ箸を使っている。
誕生日だったか父の日だったかにもらったプレゼント。
エコ的で良いと思って使い始めたわけだが、意外だったのは同じ
お弁当でも、ちゃんとした箸で食べる方がはるかにおいしかった
こと。
「箸で?」と思われるかも知れないが、あらためて考えてみれば
もっともな話で、丸くて滑らかな箸が唇に当たる方が、四角くて
パサパサした割り箸が唇に当たるよりもずっと心地よい。
結果、同じものを食べても随分とおいしく感じる次第。
そう言えば、お店でも割り箸ではなく、ちゃんとした箸を出す
ところをたまに見かけるようになった。洗って使えるのならば、
そちらの方が経済的でもあるのだろう。
コンビニ弁当なども割り箸がセットになってくるから自動的に
それで食べてしまうが、ちゃんとした箸で食べるだけでずっと
おいしく感じるのかも知れない。
それと似ているが、炭で焼くだけでいろんなものがおいしくなる。
遠赤外線だから?
そんなこんなをあわせると、炭+箸とガス+割り箸では、同じ
食材でも随分味に差がでるように思われる。
「便利になる」のって「おいしくなくても大丈夫」ってことなの
かも知れない。
いやぁ〜、若い時には確かにそうでした。わたし自身。
グルメぶって世相を嘆いているわけではなく、あくまで自戒の
意味合いです、ハイ。