サスペンスと落語家

DVDにて『バンテージ・ポイント』を観賞。
おもしろいと言えばおもしろかったが、わたしの好みとは若干違った。
「8つの異なる視点で追ったサスペンス・アクション」とのこと。
その視点が文字通り視覚的な「視点」にとどまり、「異なる価値観」
ということではなかったから。
とはいえ、くり返すが、それは好みの問題だと思う。
前編通してサスペンス仕立てなのだから、そんな文学的(?)な艶を
期待する方がおかど違いな気もする。
善悪の彼岸」を行ったり来たりするドラマは、エンターテイメント
的ではないしね。
ともあれ、昨今流行りの連続ドラマを凝縮したテイストと言うべきか。
そういう風に見れば、かなりよくできていた。
何より「撮影現場をよく仕切ったなぁ〜」と、そのあたりはひたすら
感心。撮影計画の綿密さと苦労を思って、そこにワクワクした。
ただ、舞台裏が気になるってことは、やはりさほど乗れていなかった
のかも知れない。う〜ん。
それはそうと、フォレスト・ウィッティカーを見ると、笑福亭鶴瓶
思い浮かぶのはわたしだけだろうか?