仕掛人とタイガーマスク

緒方拳さんが亡くなられた。
わたしは出演された作品をあまり見たことがなく、咄嗟に思い
浮かぶのは必殺仕掛人藤枝梅安である。
う〜む、ちょっと情けない。
ただし、とても誠実な印象を受けていて、役者としてだろうか
人としてだろうか、ある種の安心感がある方だったように思う。
平川克美さんのブログを覗いたら、その印象を裏づけるような
ちょっとイイ話が載っていた。
同時代性というのは、人が感じる大きな喜びのひとつだと思う。
こういう人と同じ時代に生きることができて良かった、と。
それは何も有名人に対してという話ではなく、身近な人にも
あてあはまる。
いや、むしろ、身近でそれを感じられることが人生の幸せなの
かも知れない。
そう思わせてくれる人に会ってきたからこそ、自分もそうした
人間になっていきたいと思う。
それは、きっと『みなし児のバラード』のロジックなのである。
なにしろ『タイガーマスク』はよく見て、強い影響を受けた。
あぁ〜ぁ、だけどぉ〜、そんなぼくぅでもぉ〜…ってね。
これもマイナー魂の根っこだな、たぶん。