清濁の中庸

友人の中には、わたしのことを下ネタ嫌いだと思っている
人もいるはずだが、それは大きな誤り。
どちかと言えば、わたしの笑いのツボはそっちにある。
そうでなければ、伊集院光トークで呵々とするはずもない。
ただ、わたしは下ネタを言う人の、ある種のメンタリティが
苦手なのである。
それは、「なんだかんだ言っても、人間の根っこってのは
スケベなんだよな。へへへ…」という感じ。
まぁ、間違っているわけでもないのだが、それはやっぱり
ものごとの半面でしかないと思う次第。
性欲を抑え難いことがあるように、どうしようもなく理想を
かかげてしまうことが人間にはある。
負けると分かっていても戦わなければならないときがある
ように(bu ハーロック)。
だから、下ネタの逆で、上品過ぎるものにも馴染み切れない。
上もいいし、下もいい。
あるいは、上もダメだし、下もダメ。
畢竟、良く言えば両義的だし、悪く言えば蝙蝠的になって
しまうのである。
何故そんなことを考えたかと言うと、本日調べものをしていて
カヤックという会社のホームページを見たから。
社名自体はけっこう前から知っていたのだが、じっくり見た
のは初めてで、感想としては「素晴らしい!」と思った。
ほぼ日刊イトイ新聞もそうだが、働いている人の喜々とした
姿をインターネットで流せるというのが、0年代(というか、
21世紀)的な会社としての、まずは理想的な在り方なのかも
知れない。
が、上記したように、わたしは大変に天の邪鬼なので、
それが理想的であればあるほど、そうではない方への興味も
膨らむ次第。
所謂、ブラック会社が当たり前にあるのも「今」だよね、と。
2chを含めての、日本のインターネット文化だし。
そういう意味では、今いる会社(ビーワークス)は、非常に
バランスが取れている。
上品の方へも下品の方へも、振り幅が大きいわけではないが、
結果的に清濁の中庸的なインターフェイスになっていることは、
わたしに合っているのかも知れない。
カヤックとほぼ日の共通点については、いずれまた。