さらば、フィルム・セッター

印刷技術は日進月歩である。
かつては印画紙を出力し、それを切り張りした版下を一旦
フィルムに転写。
その後、フィルムをアルミ版に焼きつけていた。
それが、直接フィルムを出力できるようになり、今では
その工程すらすっ飛ばして、いきなりアルミ版を出力する
ようになっている。
要するに、技術革新でどんどん工程が圧縮されてきている
のである。
さて、フィルムを出力する機械をフィルム・セッターと
いうのだが、会社にはこれが1台ある。
2m四方くらいの白い箱状。
それなりに大きな機械だった。
が、リース期間の区切りが来たこともあり、これ以上更新
せず、除却をすることになった。
時代の流れである。
本日はその搬出日だった。
朝8時から作業開始ということで、家を7時前に出る。
実は昨晩けっこう痛飲してしまったので、その動きは相当
つらかった。
ともあれ、遅刻することなく無事に出社。
特に問題もなく、2時間程度で搬出作業は終了した。
ところで、その機械が置かれていた部屋はセッタールーム
と呼ばれていた。
しかし、それが無くなったわけだから、呼び方を変える
べきである。
とはいえ、しばらくはセッタールームって呼ぶんだろうな。
それはまるで、移転後に名前だけが残っている「都立大前」
のようである。