原画の迫力

先日、エッグファームズのパーティーで、夏目房之介さんから
サンデー・マガジンのDNA」という展覧会の、内覧会案内を
いただいた。
人気マンガの原画を見せる、意欲的な企画展である。
内覧会というのは、オープンに先がけて、関係者に展示内容を
お披露目するイベント。
要するに、ちょっとだけ先に見せてもらえるわけで、そりゃ〜
やっぱり嬉しいものである。
実は、このところ仕事でもいろんな現役マンガ家さんの原画を
見るチャンスがあるのだが、その細かさと丁寧さにはほとほと
感心していた。
というか、印刷物としてのマンガには、原画の3割くらいしか
「絵」としての魅力がないのである。
アウラうんぬんの話ではなく、印刷物の精度の問題として。
マンガは読者が思っているよりも、はるかに高い精度で仕上げ
られている。
畢竟、マンガの一義的な魅力とは時間の流れであり、「絵」
としての原画の魅力はまた別ものかも知れない。
そして、それは確かに展覧会という形式に見合っている気が
した。
おもしろい展覧会である。
何はともあれ、『あしたのジョー』のラストシーン。
真っ白に燃え尽きたジョーの原画を、実際に目にする機会が
あるなどとは思ってもみなかった。
先にメビウスが来日した際にも同じような感想を持ったが
「まさか人生の中でそんな機会があるとは!」第2弾である。
>夏目さん ありがとうございました。

8月8日(土)には、夏目さんとさいとう・たかをさんのトーク
イベントがあるらしい。
それはそれで行かねば!