30年周期説

あちこちから世知辛い話が聞こえてくる。
年が明けてから一気に厳しくなっていたところ、
ここに来てもう一段深刻度が増した感じである。
100年に一度かどうかは分からないが、ともかく
仕事の現場には、近年稀に見る重い空気が漂う。
ところで、経済や文化には、「30年周期」という
考えがある。
30年のサイクルで似たような風潮や傾向が表れる
という説。
たとえば1920年代、50年代、80年代は享楽的な
デケイド(10年間)だった。
その説に従えば、2010年代は、またぞろ楽しい
時代ということになる。
まぁ、その前提には、直前の苦しさを乗り越える
という条件があるわけだが。
つまりは、今が我慢のしどころであり、知恵の
しぼりどころということ。
いずれにせよ、ブッシュと小泉、竹中が人心を
翻弄した、嘘と虚栄の2000年代初頭に比べれば、
今現在の方がはるかに清々しい。
2009年を、2010年代への助走と考えたい。