大晦日に

晦日である。
言うまでもなく、2008年最後の日。
となれば、ささやかながらも1年を振り返るわけだが、大した
感慨はない。
残念ながら、あまりパッとしない年だったので。
いや、ひどく悪いことがあったわけでもないのだが、40歳を
越えたあたりからは、何かと(現実的に)悩むことが多い。
ただし、一方で「まだまだなのだろう」とも思う。
おそらく、これからの10〜15年くらいは人生で最もしんどい
季節になるはずだから。
両親の老いは進み、一方息子たちは思春期をむかえてグレる
(と決まったわけではないが、とにかく難しい年齢になる)。
そして、自分自身の身体もだんだんと気持ちを裏切り始めて
いくだろう。
今までの人生は、その波を越えていくための助走だったよう
にも思う。
そういう意味では、今年のパッとしない感じ(=要するに
それは一つの平穏さ)を懐かしく思う日もくるはずである。
実家のコタツに入りながら、そんなこんなに思いをはせる
年の瀬。