10年目に思ったこと

マンションの定時総会。
前期の収支報告や来期の予算、あるいは12年目の大規模修繕について
あれこれと。2時間ちょっと、まじめに話し合う。
あと、毎回出るのは自転車が増え過ぎて困っている、という話題。
しかし、それについてはいかんともし難い。
シールを作って管理をしたりしているが、自転車置き場のスペースが
そもそも狭過ぎるのである。
ともあれ、総会はことさらもめることもなく、無事終了。
その後は、ビールと軽食で懇親会とあいなった。
わたしはここ2年くらい、所用があって総会には顔を出していなかった
が、聞けば、最近は人が集まった後ではちょくちょく軽い懇親会を
開いているとのこと。
良い傾向である。
ステファニー・クーンツが指摘するように、個人主義が家族主義の
延長線上にあるとするならば、昨今の個人偏重主義のどんづまりを
救ってくれるのは家族ではない。
もう少し広い範囲、というか血縁のない共同体だろうと思う。
地域という共同体はその際たるものであり、近所に住む人同士が結び
つくのはいろんな意味で良いことである。
人が集まれば、そこには自ずと意見の違いが生じるし、すべての人が
同じ価値観で暮らせるわけでもないが、礼儀と節度を踏まえられれば
偏差はむしろ大きい方が良い。
わがマンションは71世帯だが、その半分が親密に結びつくならば、
けっこう住みやすい場所になるのではないか、と思っている。